フィジカルAI関連企業・銘柄30社まとめ|日本株・米国株・スタートアップを徹底解説【2026年版】

フィジカルAI関連企業30社まとめ フィジカルAI

(2026年4月時点の情報です)

この記事のポイント
  • フィジカルAIは2025年後半から株式市場で主役級テーマに浮上。みんかぶでは42銘柄が「フィジカルAI」テーマに登録、株探は市場規模が将来50兆ドルに達する可能性を指摘
  • 関連企業は「プラットフォーマー」「ロボット開発」「基盤AIスタートアップ」「部品サプライヤー」の4層に整理できる
  • プラットフォーマーの代表はNVIDIA(時価総額$4.3兆)。Google DeepMindも追随
  • ロボット開発の本命はTesla、Figure AI(評価額$390億)、Boston Dynamics、Agility Robotics、1X Technologies、Unitree
  • 日本株では日立製作所(6501)が「世界トップのフィジカルAI使い手を目指す」と表明。富士通(6702)・ファナック(6954)・キーエンス(6861)・オムロン(6645)等が注目銘柄
  • 基盤AI開発のスタートアップとしてSkild AI($140億評価)、Physical Intelligence($20億評価)、Mujin(日本)が急成長
  1. なぜ今フィジカルAI関連銘柄が注目されているのか
  2. フィジカルAI関連企業の全体像
  3. ① プラットフォーマー:NVIDIA・Google DeepMind
    1. NVIDIA(NVDA)— フィジカルAIの絶対王者
    2. Google DeepMind — Gemini Roboticsで追随
  4. ② ロボット開発企業(米国・欧州)
    1. Tesla(TSLA)— Optimusで量産先行
    2. Figure AI — BMW工場で実運用、評価額0億
    3. Boston Dynamics — Hyundai傘下の老舗
    4. Agility Robotics — 物流分野の商用先駆者
    5. 1X Technologies — 家庭用NEO
    6. Apptronik — Apollo
    7. Sanctuary AI — Phoenix
    8. NEURA Robotics — 欧州の本命
  5. ② ロボット開発企業(中国)
    1. Unitree Robotics — 低価格帯の王者
    2. XPeng Robotics(XPENG子会社)
    3. UBTech Robotics(9880.HK)
    4. Fourier Intelligence
    5. Galbot
    6. Xiaomi(CyberOne)
  6. ② ロボット開発企業・フィジカルAI関連の日本株
    1. 日立製作所(6501)— 「世界トップのフィジカルAI使い手」を宣言
    2. 富士通(6702)
    3. ファナック(6954)
    4. キーエンス(6861)
    5. オムロン(6645)
    6. ソニーグループ(6758)
    7. トヨタ自動車(7203)
    8. Honda(7267)
    9. Kawasaki Heavy Industries(7012)
    10. 安川電機(6506)
    11. Mujin(株式会社Mujin、未上場)
    12. tmsuk・Kyoha Robotics
  7. ③ 基盤AI開発スタートアップ
    1. Physical Intelligence(π)
    2. Skild AI
  8. ④ 部品サプライヤー(日本企業中心)
    1. ハーモニックドライブ・システムズ(6324)
    2. THK(6481)
    3. ナブテスコ(6268)
    4. 安川電機(6506)
    5. ファナック(6954)
    6. ソニーグループ(6758)
    7. 日本電産(6594)
    8. キーエンス(6861)
    9. 村田製作所(6981)
    10. Cognex(CGNX)— 米国
  9. フィジカルAI関連企業の資金調達動向
  10. よくある質問(FAQ)
  11. まとめ
  12. 参考文献

なぜ今フィジカルAI関連銘柄が注目されているのか

2025年後半から、フィジカルAIは株式市場で主役級のテーマに浮上しました。背景には次のような動きがあります。

  • 市場規模予測の急拡大: 株探は将来的にフィジカルAIの市場規模が50兆ドル規模に達する可能性を指摘(株探)
  • テーマ株として公認: みんかぶでは42銘柄が「フィジカルAI」テーマに登録され、株式テーマとして公式に認知(みんかぶ)
  • 証券・経済メディアが推奨: 野村・SBI・マネックス・日興フロッギー・四季報など主要証券・経済メディアが軒並みフィジカルAI関連特集を組み、日本企業の出番を強調
  • 日立製作所が宣言: 日立は「世界トップのフィジカルAIの使い手を目指す」と公式表明し、国内最大手として旗振り役に

製造業大国である日本にとって、フィジカルAIは強みを発揮できる領域とされています。トヨタ・ファナック・キーエンス等の既存大手から、Mujin等のスタートアップまで、幅広い銘柄に投資チャンスが広がっています。

フィジカルAI関連企業の全体像

フィジカルAI(Physical AI)の関連企業は、技術スタックの位置づけで以下の4層に分けられます。

レイヤー役割代表企業
① プラットフォーマー基盤モデル・SDK・チップを提供NVIDIA、Google DeepMind
② ロボット開発企業ヒューマノイドロボット本体を製造Tesla、Figure AI、Boston Dynamics、Agility、1X、Unitree
③ 基盤AI開発スタートアップ汎用フィジカルAIモデルを開発Physical Intelligence(π)、Skild AI
④ 部品サプライヤーアクチュエータ・センサー・減速機等ハーモニックドライブ、THK、ナブテスコ、Cognex

それぞれのレイヤーごとに代表企業を整理します。

① プラットフォーマー:NVIDIA・Google DeepMind

NVIDIA(NVDA)— フィジカルAIの絶対王者

本社カリフォルニア州サンタクララ
ティッカーNVDA(NASDAQ)
時価総額約$4.3兆(2026年3月)
主要製品GR00Tファウンデーションモデル、Isaac Sim、Cosmos、Jetson Thor

NVIDIAは「ロボティクスのAndroid」を狙う戦略で、ほぼ全ての主要ヒューマノイドロボット企業に基盤を提供しています。詳細はNVIDIA GR00T完全ガイドを参照。

出典: NVIDIA公式

Google DeepMind — Gemini Roboticsで追随

Google DeepMindはGemini Roboticsという独自のVLAモデルを開発しており、Boston Dynamicsとの提携を通じてAtlasに搭載される計画があります。NVIDIAと同じく、自社ロボットを持たずに基盤を提供する戦略です。NVIDIAとの共同で物理エンジンNewtonもオープンソース開発中です。

② ロボット開発企業(米国・欧州)

Tesla(TSLA)— Optimusで量産先行

本社テキサス州オースティン
ティッカーTSLA(NASDAQ)
製品Tesla Optimus(Gen 3)
量産計画2026年に数千台、2027年以降に大量生産

Teslaは自動運転のFSD技術をロボット制御に転用しており、垂直統合型のフィジカルAI企業として独自のポジションを取っています。詳細はTesla Optimus完全ガイド。

Figure AI — BMW工場で実運用、評価額0億

本社カリフォルニア州サニーベール
ステータス非上場
評価額$390億(2025年9月Series C)
製品Figure 02、Figure 03
商用実績BMWスパータンバーグ工場で30,000台以上のX3製造に貢献
VLAモデル自社開発「Helix」

Figure AIは商用展開で最も先行しているスタートアップの一つです。詳細はFigure AI徹底解説。

Boston Dynamics — Hyundai傘下の老舗

本社マサチューセッツ州ウォルサム
親会社Hyundai Motor Group
製品電動Atlas、Spot、Stretch
提携NVIDIA GR00T、Google DeepMind Gemini Robotics

詳細はBoston Dynamics Atlas徹底解説。

Agility Robotics — 物流分野の商用先駆者

本社オレゴン州コーバリス
製品Digit
商用実績GXO倉庫で10万トート以上の搬送実績

Digitは業界初の大規模商用倉庫運用を達成しました。詳細は「Agility Digit完全ガイド」をご覧ください。

1X Technologies — 家庭用NEO

本社ノルウェー/カリフォルニア
製品NEO(家庭用)
出資OpenAI、Tiger Global

家庭用ヒューマノイドロボットの本命候補の一つ。詳細は1X Technologies NEO徹底解説。

Apptronik — Apollo

NASA・Mercedesと提携し、Apolloというヒューマノイドロボットを開発。評価額$55億・71 DOF・量産時目標価格$5万未満など詳細は「Apptronik Apollo徹底解説」をご覧ください。

Sanctuary AI — Phoenix

カナダ発の汎用ヒューマノイド「Phoenix」を開発。Magna International戦略パートナーシップ、独自AI「Carbon」による24時間タスク学習など詳細は「Sanctuary AI Phoenix解説」をご覧ください。

NEURA Robotics — 欧州の本命

ドイツ拠点。2025年1月にSeries Bで€1.2億調達。製造業向けヒューマノイドを展開。

② ロボット開発企業(中国)

Unitree Robotics — 低価格帯の王者

本社中国・杭州
製品G1($13,500〜)、R1、H1
強み価格破壊と大量生産能力

詳細はUnitree G1完全ガイド。

XPeng Robotics(XPENG子会社)

電気自動車メーカーXPengが手がけるヒューマノイド「Iron」。

UBTech Robotics(9880.HK)

香港上場。Walkerシリーズで知られる老舗ヒューマノイド企業。

Fourier Intelligence

GR-1、GR-2を展開。リハビリロボットからヒューマノイドへ進化。

Galbot

清華大学発のスタートアップ。汎用ヒューマノイドAI開発。

Xiaomi(CyberOne)

スマホ大手Xiaomiが手がけるヒューマノイド。低価格帯を志向。

② ロボット開発企業・フィジカルAI関連の日本株

日本のフィジカルAI関連企業は、ロボット完成品メーカーに加え、AI基盤・ソフトウェア・ロボット制御の領域でも有力企業が存在します。証券会社・経済メディアが「フィジカルAI関連銘柄」として頻繁に取り上げる主要企業を整理します。

日立製作所(6501)— 「世界トップのフィジカルAI使い手」を宣言

日本企業として最も明確にフィジカルAI戦略を打ち出しているのが日立製作所です。100年超の現場知見をベースに、IT・OT・AIに産業ドメインナレッジを融合する「日立のフィジカルAI(Lumada HMAX)」戦略を展開。NVIDIAとの連携も進めています(日立 Lumada HMAX)。

富士通(6702)

NVIDIAとの連携を通じ、フィジカルAI領域での開発を強化。スーパーコンピュータと産業AIで強みを持ちます。

ファナック(6954)

工作機械・産業ロボットの世界トップシェア。NVIDIAのGR00T/Isaacエコシステムにも参加しており、ヒューマノイドへの展開も検討中です。フィジカルAI関連銘柄として証券各社の推奨リストに頻出します。

キーエンス(6861)

センサー・画像処理機器の世界大手。FAセンサー領域で圧倒的シェアを持ち、ロボットビジョンの「目」として不可欠な存在です。

オムロン(6645)

FA機器・センサーの大手。AI・ロボット制御で独自のポジション。

ソニーグループ(6758)

CMOSイメージセンサーの世界最大手。ロボットの「目」を支える基幹部品サプライヤー。

トヨタ自動車(7203)

T-HR3、T-HR4などの研究開発を継続。Toyota Research Instituteがロボット基盤モデル研究を主導。詳細はトヨタのロボット戦略。

Honda(7267)

ASIMOの開発で世界をリードした実績を持つ。後継機の研究開発を継続中。

Kawasaki Heavy Industries(7012)

産業ロボット大手。ヒューマノイド「Kaleido」を展開。

安川電機(6506)

サーボモーターと産業ロボットの大手。フィジカルAI時代も需要拡大が見込まれます。

Mujin(株式会社Mujin、未上場)

ロボット制御ソフトの開発企業。様々なメーカーのロボットを直接制御でき、細かい動作や干渉回避を自動で行うプラットフォームを提供。日経COMPASSでもフィジカルAI関連の代表企業として紹介されています(日経COMPASS)。日本発のフィジカルAIスタートアップとして注目度が高まっています。

tmsuk・Kyoha Robotics

日本独自のヒューマノイド開発スタートアップ。

詳細は日本のヒューマノイド企業まとめもあわせてご覧ください。

③ 基盤AI開発スタートアップ

Physical Intelligence(π)

本社サンフランシスコ
ステータス非上場
評価額$20億(2024年)
調達額$4億

特定のロボットに依存しない汎用フィジカルAIモデルを開発。OpenAIのSam Altman、Sequoia Capitalなどから出資を受けています。

Skild AI

本社カリフォルニア
評価額$140億(2025年12月)
調達額$14億
主要出資者SoftBank、NVIDIA

カーネギーメロン大学発。汎用ロボットAI基盤モデルを開発。SoftBank・NVIDIAからの巨額調達でフィジカルAIの本命スタートアップに躍り出ました。

出典: Crunchbase

④ 部品サプライヤー(日本企業中心)

ヒューマノイドロボットの基幹部品の多くは日本企業が世界トップシェアを持っています。フィジカルAIの普及は、こうした部品メーカーへの需要を直接押し上げます。

ハーモニックドライブ・システムズ(6324)

精密減速機の世界トップ。ヒューマノイドロボットの関節に欠かせない部品。

THK(6481)

直動案内機器(リニアガイド)の世界トップ。ロボットの可動部に幅広く使われる。

ナブテスコ(6268)

精密減速機(産業ロボット向け)の世界トップシェア。

安川電機(6506)

サーボモーターと産業ロボットの大手。フィジカルAI時代も需要拡大。

ファナック(6954)

工作機械・産業ロボットの世界トップ。ヒューマノイドへの展開も検討中。

ソニーグループ(6758)

CMOSイメージセンサーの世界最大手。ロボットの「目」を支える。

日本電産(6594)

小型モーターの世界トップ。ヒューマノイド関節の駆動を担う。

キーエンス(6861)

センサー・画像処理機器の大手。ロボットビジョンに不可欠。

村田製作所(6981)

各種電子部品。ロボットの制御基板に幅広く使われる。

Cognex(CGNX)— 米国

マシンビジョン世界トップ。フィジカルAI時代に需要拡大。

詳細な投資情報はヒューマノイドロボット企業30社一覧&関連銘柄をご覧ください。

フィジカルAI関連企業の資金調達動向

2024〜2025年は過去最大規模のVC投資が集中しています。

企業時期金額評価額
Figure AI2024年2月$6.75億$26億
Physical Intelligence2024年$4億$20億
Figure AI2025年9月$10億(Series C)$390億
NEURA Robotics2025年1月€1.2億—
Skild AI2025年12月$14億$140億

ロボティクス関連スタートアップ全体への投資総額は、2024年に約$72億、2025年は上半期だけで$60億超と、過去最高ペースで推移しています(Crunchbase)。

よくある質問(FAQ)

フィジカルAIで一番有力な企業はどこですか?

プラットフォーム層ではNVIDIAが圧倒的です(時価総額$4.3兆)。ロボット本体ではTesla、Figure AI、Boston Dynamics、Agility Roboticsが商用展開で先行しています。基盤AIスタートアップではSkild AI(評価額$140億)とPhysical Intelligence(同$20億)が急成長中です。

日本企業でフィジカルAI関連の有力企業は?

完成品メーカーとしてはトヨタ、Honda、川崎重工が代表的です。基盤AIではSoftBankがSkild AIにNVIDIAと共同出資しています。部品分野ではハーモニックドライブ、THK、ナブテスコ、安川電機、ソニー、日本電産などが世界のヒューマノイド産業を支えており、フィジカルAI普及の恩恵を受けやすい立場にあります。

フィジカルAI関連のETFはありますか?

フィジカルAI単独のETFはまだありませんが、ロボティクス・AI関連ETFとしてROBO Global Robotics & Automation ETF(ROBO)、iShares Robotics and Artificial Intelligence ETF(IRBO)、Global X Robotics & Artificial Intelligence ETF(BOTZ)などが選択肢になります。詳細はロボット関連ETF・投資信託ガイドをご覧ください。

非上場のフィジカルAI企業に個人投資家が投資する方法は?

Figure AI、Skild AI、Physical Intelligenceなどの主要スタートアップは現状ベンチャーキャピタル経由でしか投資できません。個人投資家としては、これらのスタートアップに出資している上場企業(NVIDIA、SoftBank、OpenAIへの間接投資としてのMicrosoft等)を経由する方法が現実的です。

中国のフィジカルAI企業はどこに注目すべきですか?

価格破壊で先行するUnitree、香港上場のUBTech(9880.HK)、電気自動車メーカー発のXPeng Robotics、Xiaomi(CyberOne)が代表格です。中国はサプライチェーン構築で先行しており、年産100万台規模の設備投資が進んでいます。詳細は中国のヒューマノイドロボット企業をご覧ください。

フィジカルAIの市場規模はどのくらいですか?

直近で最大級の予測を出しているのは株探で、フィジカルAIの市場規模が将来的に50兆ドル規模に達する可能性を指摘しています。より保守的な予測では、Goldman Sachsがヒューマノイドロボット市場で2035年に基本シナリオ$380億・楽観シナリオ$1,540億、MarketsandMarketsが2030年に$152.6億(CAGR 39.2%)という数字を示しています。

日本でフィジカルAIに最も力を入れている企業はどこですか?

日立製作所(6501)が「世界トップのフィジカルAIの使い手を目指す」と公式表明し、Lumada HMAXブランドでフィジカルAI戦略を本格展開しています。100年超の現場知見をAIと融合する独自路線で、国内最大手として旗振り役の立場にあります。富士通(6702)・ファナック(6954)・キーエンス(6861)等もフィジカルAI関連銘柄として証券会社の推奨リストに頻出します。

まとめ

フィジカルAI関連企業は「プラットフォーマー」「ロボット開発」「基盤AIスタートアップ」「部品サプライヤー」の4層で構成されており、それぞれの層で異なる勝者が生まれつつあります。

NVIDIAがプラットフォーム層の覇権を握る一方、ロボット本体ではTeslaとFigure AI、基盤AIではSkild AIとPhysical Intelligence、部品では日本の精密機械メーカーが存在感を示しています。投資の観点では、上場している大手(NVIDIA、Tesla、ハーモニックドライブ、THK等)が個人投資家にとってのアクセスポイントになります。

フィジカルAIの全体像についてはフィジカルAIとは?生成AIとの違い・主要企業・市場規模を徹底解説もあわせてご覧ください。プラットフォーマーNVIDIAの基盤モデル詳細はNVIDIA GR00T完全ガイド、フィジカルAIの中核技術であるワールドモデルはワールドモデルとは?NVIDIA Cosmos解説で詳しく解説しています。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

参考文献